すぐわかる エネルギー物質学科
2022年4月現在
「エネルギーを学び、新技術を創る〜SDGsの達成と、その先の未来へ〜」
今まさにエネルギー革新の時代。脱化石資源・脱炭素、かつ健康で快適な生活を送ることができる社会の実現のため、エネルギーを学び、新技術を創ります。
〜SDGs達成と、その先の未来へ〜 エネルギー物質学科の誕生です。
エネルギーを学び、SDGs達成に貢献できる人材は、さまざまな業種から強く求められています。
電力・ガス・石油などのエネルギー関連企業、さらには自動車・家電・住宅・医療機器・素材・繊維・医薬品・化粧品などの各種メーカーでも活躍できます。
教員(理科)免許取得や、大学院進学も可能です。
得意を見つけ、得意を伸ばす
新学科の『3領域』とエネルギー分野の「3本柱」
学科の教育:エネルギー分野の将来像を描き、その実現に貢献する人材を育成
社会の要請:SDGs達成とSociety5.0の基盤構築
化学・電気電子工学・原子核エネルギー理工学・機械工学・生命科学が密接に連携した「共創的なものづくり」のための実践力を養成
エネルギー物質学科長 ご挨拶
教授 須藤 篤(すどう あつし)
就任
この新しい学科には、さまざまな専門性をもつ教員がいます。水素、プラズマ、錯体、高分子、太陽電池、原子核、機械、生命・・・これらを結集してエネルギーと物質をとことん探求し、将来のエネルギー技術を生み出そう、そうしてこの学科が生まれました。皆さんには、さまざまなメカニズムの背後にあるエネルギー変換を学び、それをモノづくりに生かせる人材として羽ばたいてほしい、それが我々の願いです。共にエネルギーの将来を考え、持続可能社会のための技術を創りましょう。
教員紹介
次世代インフラエネルギー領域
- 渥美 寿雄
- 水素の動きを調べ、貯蔵する材料の開発をしています
- 有友 嘉浩
- ニホニウムに続く新元素の合成に挑んでいます
- 大塚 哲平
- 水素や放射線を安全に閉じ込める材料を開発しています
- 武村 祐一朗
- プラズマを使った様々な応用研究をしています
- 野上 雅信
- 水溶液中の金属イオンの新しい分離材を開発しています
ライフデバイスエネルギー領域
- 池田 篤俊
- ヒトの運動計測とモデリングの研究を行っています
- 田中 仙君
- 有機材料や有機無機ハイブリッド材料の応用研究をしています
- 渕端 学
- カーボンニュートラルなエネルギーを研究しています
- 今野 大治郎
- 細胞や組織を形作る分子群を検出する方法を開発しています
- 中澤 直高
- 脳発生やがん抑制における機械的な力の役割を研究しています
マテリアル創製領域
施設案内
- 38号館4階 エネルギー物質実験室
物理学・化学・生命科学から各種エネルギー技術まで、理論と実践を融合する「エネルギー物質実験」を実施(1~3年次)。高度なモノづくりを支える基盤を形成します。
設置概要・カリキュラム
設置概要
名称 | エネルギー物質学科 |
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開設時期 | 令和4年(2022年)4月 |
開設場所 | 近畿大学東大阪キャンパス |
入学定員 | 120人 |
学部長(就任) | 山口 仁宏(やまぐち よしひろ) |
エネルギー物質学科長 | 須藤 篤(すどう あつし)就任 |
教員数 | 15人 |
学位 | 学士(理工学) |
カリキュラム(抜粋)
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | |
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講義実習科目 |
エネルギー物質概論 エネルギー物質物理学概論 エネルギー物質化学概論 基礎物理学実験 基礎化学実験 ![]() 基礎化学実験 エネルギーに関わる全ての分野において、物質の化学的性質を理解し、その理解に基づいて物質を適切に扱うことができる実践的能力が不可欠です。本実験科目では、まずは身近な題材を扱うことで化学実験の基本操作に慣れ、その背後にある化学の基礎を学びます。特に、金属錯体、化学電池、化学発光といった、エネルギー関連技術の基礎となる化学を学びます。また、薬品の安全な取り扱いや、実験廃棄物の処理方法について学びます。 化学数学演習 物理数学演習 |
次世代インフラエネルギー概論![]() 次世代インフラエネルギー概論 本講義では、持続可能な社会の構築に不可欠な次世代のインフラエネルギー技術と、それをささえる材料に関する知識を習得します。(オムニバス方式/全15回) エネルギー物質化学1 ![]() エネルギー物質化学1 次世代エネルギー変換素子などを理解するためには、まずは物質を構成する原子や分子の構造や電子状態を理解する必要があります。本講義では、なぜ原子が集まって分子を形成し、それぞれの分子が異なる特性を示すのかを学びます。具体的には、化学反応を考える際の熱力学の概念、簡単な有機分子の立体化学や反応性、そして種々の化学結合や分子間相互作用について学びます。 ライフデバイスエネルギー物理学 基礎生体物理学 エネルギー物質物理学実験1 ![]() エネルギー物質物理学実験1 本実験科目では、①材料の構造と物性評価法に関する物理学実験、②光電変換に関する物理学実験、③固体物理学に関する実験を行い、エネルギーの変換や制御、各種デバイスの開発等に必要な基礎力を養います。また、いくつかの実験では、近大共同利用センターの装置および近大教育用原子炉も活用し、電子・光子(X線)、イオンや中性子と物質との相互作用に関する実験を実施します。実験のレポート作成を通して、実験プロセス・結果・考察の口頭および論理的文章を用いた説明方法や、データ解析および報告書や説明資料を作成するうえで必要な情報リテラシーを修得することができます。 数理解析演習 基礎化学情報処理 ![]() 基礎化学情報処理 レポートや卒業論文などでは、分かりやすい図や表を効果的に利用することが重要です。本演習ではWord、 Excelなどを用いた資料や報告書の作成を目的とし、その効果的な使い方について実践的に学びます。化学構造式の描画に用いるChemDrawや、化学物質の設計のためのAI教育の一環としてPythonの基本的なプログラミングにも慣れ親しみます。 |
水素エネルギー工学 エネルギー発電・伝送工学 量子線物理・工学 ![]() 量子線物理・工学 量子線(放射線)は医学利用だけでなく、様々な産業分野で利用されています。目に見えない量子線を適切に管理しながら安全に利用するためには、量子線の測定技術が不可欠です。本講義では、量子線の物理に関する基礎知識と、量子線の測定・利用技術の工学について学びます。 分子デバイス工学 分子機能化学 生物センサ概論 生体情報工学 ![]() 生体情報工学 人が現実世界から受けている様々な物理刺激(光、音、力、匂い、味など)をどのように受容し、知覚しているかについて理解することを目的とします。人の感覚受容器の特性やその情報を脳でどのように処理しているかという知覚特性について学び、現実のセンサと比較することで人の情報処理機能について学びます。 エネルギー物質生物学実験 ![]() エネルギー物質生物学実験 本実験科目では、①細胞生物学実験、②生体関連有機物質の機能、合成、分離分析、③DNAに関する分子生物学実験などを行います。これらの実験を通じて、生命現象の観察と理解、生体関連物質の構造と機能の相関、最新の生物学実験技術を身につけ、ライフデバイスの開発に必要な基礎力を身につけます。 ![]() インフォマティックス実習 現在でも科学技術計算に広く用いられているプログラミング言語であるFortranを用いたシミュレーションプログラムを作成することにより、これまで学んだ数学的知識をプログラムとして具現化し動かします。また、今後必要となるAI系の知識の習得およびそのプログラムとしての実践を行うため、Pythonを用いた機械学習や画像認識を行う。これらの習得により、研究室配属後にも利用可能なプログラミング能力の習得を目指します。(オムニバス方式/全15回) |
卒業研究 |
少人数教育 |
基礎ゼミ1 基礎ゼミ2 |
エネルギー物質ゼミ1 エネルギー物質ゼミ2 |
エネルギー物質ゼミ3 エネルギー物質ゼミ4 卒業研究ゼミナール |
目標とする資格・検定
所定の単位修得で取得できる資格
■ 高等学校教諭一種免許状(理科)※ ■ 中学校教諭一種免許状(理科)※ ■ 図書館司書
理工学部共通
■ITパスポート ■ 基本情報技術者
関連の深い資格・検定
■エネルギー管理士 ■放射線取扱主任者(第1種・第2種) ■エックス線作業主任者